システムアーキテクトの資格

システムアーキテクト 国家資格
情報処理推進機構 システムアーキテクト試験(ST)" システムアーキテクトは、業務の分析から要件定義・基本設計・詳細設計・プログラミング・テストといった一連の業務を行います。専門的な業務分析や業務知識を用いて、業務分析・システム設計を行うスペシャリストとして、ネットワーク・データベースなどの専門家と連携しながら、システム仕様を決定する主導的な役割を果たします。情報処理技術者試験のなかで、高度情報処理技術者試験に位置づけられる国家資格です。
人気度ランク3 難易度ランク4 専門性ランク4 稼げる資格ランク3
年間受験者数 5,832人 *註1 所要勉強時間
(目安)
年間合格者数 736人 *註1 資格登録者総数 34,262人 *註2
合格率 15.0% *註1 平均年収
(目安)
註1)2018年度試験実績
註2)1969年度旧制度から2018年迄の合格者累計数

こんな方にオススメの資格

  • システム設計のスペシャリストを目指す方
  • システムエンジニア、プログラム開発に従事する方

「システムアーキテクト」資格に関する需要

企業内のさまざまな領域の業務におけるIT化の進展すると同時に、インターネット・スマートフォンの普及に対する施策や、ビッグデータ活用など、さまざまな領域でIT化が求められています。

IT業界の市場規模は2018年約12.5兆円(対前年比102.9%)で、国の重点戦略領域として今後も市場が拡大するのは間違いありません。

複雑な業務に対してスピーディーなIT導入が更に求められる中で、専門的な業務分析や業務知識をもち、業務分析・システム設計を行うスペシャリストであるシステムアーキテクトへの需要は更に高まっていくでしょう。



 

数字で見るシステムアーキテクト

システムアーキテクト試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
 2016年2017年2018年対前年比
受験者数5,363 5,539 5,832 +5.3%
合格者数748703736+4.7%
合格率13.9%12.7%12.6%

 
情報処理推進機構の2018年度試験実績では、合格者の内訳は以下のようになっています。

  • 業務内容は、システム設計プロジェクト管理プログラム開発システム化戦略・企画・計画システム運用・管理の順
  • 勤務先は、ソフトウェア業情報処理・提供サービス業製造業金融・保険業・不動産業コンピュータ・周辺機器の製造・販売の順
  • 経験年数は、10年以上12年未満8年以上10年未満24年以上の順

「システムアーキテクト試験」概要

高度情報処理技術者試験に位置づけられており、合格率が10%台の難易度の高い資格です。

システムアーキテクトでは、システム上流工程で必要な、専門的な業務分析や業務知識などが重視されます。システム知識に加えて、企業内の組織形態や業務プロセスなど一定の実務経験が要求されます。

過去問で出題傾向を把握し、必要な専門用語をおさえながら、基礎的知識やデータモデルなど
基礎的な概念の理解や、論文対策に重きをおいた試験学習が必要です。
過去問や市販のテキストで試験学習を進めるの合わせて、業務知識・論述対策は必要に応じて
講習会・勉強会などを利用することも有効です。

試験概要

受験資格特になし
試験実施日年1回(10月)
試験内容【午前の試験】(四肢択一式、試験時間50分・40分、30問・25問)
 ①コンピュータ構成要素、②システム構成要素、③データベース、④ネットワーク、
 ⑤セキュリティ、⑥システム開発技術、⑦ソフトウェア開発管理技術、
 ⑧システム戦略、⑨システム企画、など
 高度試験共通知識問題
 (過去2年以内に応用情報技術者試験に合格した試験科目者等は免除)

【午後の試験】(記述式、試験時間90分・120分、4問中2問解答・3問中1問解答)
 情報システム
  ①契約合意に関すること、②企画に関すること、③要件定義に関すること、
  ④開発に関すること、⑤運用・保守に関すること、⑥関連知識
 組込みシステム
  ①機能要件の分析・機能仕様の決定に関すること、
  ②機能仕様を満足させるハードウエアとソフトウエアの要求仕様の決定に関すること、
  ③組込みシステムに応じた開発手法の決定、
  ④汎用的モジュールの利用に関すること